2016年10月14日金曜日

土居健一さん宅を訪問

 土居健一さんの事務所に伺ってきました。事前に当フェイスブックページをチェックして頂いていたらしく、お蔭様で濃い話を伺うことができました。 
 地域おこし協力隊での募集の話や、以前に書いた、雨竜の永野さんの話題を土居さんの方から出していただいた上で、大切なのは、募集する側の体制や熱意という話を伺いました。

 体制としては、月形町の花、平取町のトマト、浦河町の野菜、むかわ町の野菜は、しっかりとした受入体制を構築しており、失敗はもちろんあるが、成功している例として紹介して頂きました。印象に残ったのは、トマト農家の全てに順位を付ける制度で、教育体制もしっかりしている上に、新規就農者は、一生懸命に働くので、いつも新規就農者が上位を独占してしまうのだとか。
 熱意という面では、土居さん自身が北海道で農業を始めようと、いろいろな町を回った結果、一番札幌から遠くて、最後に回った北竜町の役場の職員の方が親切で、すぐに北竜町に決めた話。当時の担当者の方がとても熱心で、その担当の方の時に6人も入り、今も町内で活躍されている話を伺いました。
 北竜町に来た時は、米農家として研修を受けながら、道内の農家を回って勉強していた話も伺いました。
 その後のご活躍や、それ以前の経歴も町内の方々にはお馴染みかと思います。大阪で上手くいっていた商売を辞めて北竜町に来たこと。田んぼを大胆に畑に変えて、有機トマトの栽培をはじめたこと、農協と取引をする一方で、独自の販路を構築してきたこと。
 農業だけでなく、通常はスーパー等で行う、ラベル作りやラッピングを行うことで新たな雇用を生み出したり、やり方を変えて女性も作業しやすい環境に帰るなど、工夫次第でいろいろな事が出来るのが、農業の魅力と語っておられました。六次産業にも興味があるそうです。
 今は、一軒あたりの耕作面積が増えてきているので、町内では小さい方だけれど、有機トマトの栽培をしている農家は、小規模のところが多いので、有機トマトの農家としては道内で最大規模かもしれないという事です。
 今後は、女性職員の正社員化を進めて、農業の出来ない冬季を含めた年間休日160日間を実現し、都会の大手商社等にはない豊かさを目指すそうです。
 同じ町外から来た者として、土居さんの開拓精神は大きな刺激になりました。

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