2017年2月15日水曜日

きたひとネットフォーラム

きたひとネットフォーラムという女性農業者の集まりに参加してきました。
男性なのに参加できるの?と突っ込まれそうですが、以前に尾崎さんに紹介していただいての参加で、参加者のほとんどは女性!他の男性参加者は、夫婦参加や普及センターの方など数名のみで、名実共に女性就農者の会であったことを最初に説明しておきます!


一日目は北海道大学学術交流会館。
数々の受賞暦を持つ佐賀県の農家 市丸初美氏と
北海道大学大学院農学研究員准教授 小林国之氏の講演。

市丸さんのお話は、夫婦で農業を始めた経緯や苦労話を含めて、花の寄せ植え教室や、直売、加工食品やレストラン等、農業の楽しさが伝わる内容でした。
参加者からは、「グリーンツーリズムって何?」と質問が飛んでいましたが、佐賀県では有名で、観光客誘致のために積極的に取り組まれているそうです。

小林さんのお話は、第三者継承の話題が中心で、経営継承の難しさを感じさせる内容でした。
参加者の側から、「オーストラリアやイギリスの大規模農家の実情も伝えて欲しい。」と意見がありました。
有機農業が進んでいたり、5000ha以上の土地で大規模経営が出来たりと、良い部分だけではなく、大規模経営による農家の孤立化、メンタルヘルスの問題、大規模経営だけど貧困層のイメージが強いこと、事故が多いこと、農家の自殺率が深刻であることも伝えて欲しいと言うことでした。
個人的な感想として、女性の方が大きな問題に対しても、しっかりと向き合う力があるように思いました。


二日目は、赤レンガ庁舎。
農林水産省経営局就農・女性課女性活躍推進室室長 久保加代子氏の講演。

まず、若年層の女性の割合が著しく低いことが紹介されました。
そして、農業委員会や農協役員に占める女性の割合。全国的にも低いのですが、北海道は特に低いことが、データと共に紹介されました。
次に、農水省の目標と取組みが紹介されたのですが、とにかく若い女性が少ないので、目標と現実にギャップを感じてしまいました。
農業誌などでは、女性の活躍のイメージが強かったので、若い女性の少なさには驚きました。


その後に、年代ごとに分かれての意見交換と発表があり、私は、20代30代の一番若いグループの女性の中にいたのですが、やはり、地域で同世代の女性がいない孤独感などの話題になりました。
男性社会の中にいる違和感は異文化とも表現されて、特に遠方から嫁いで来られた方は、そうだろうなと思いました。私も、地域おこし協力隊として道外から来ているので、共感出来る部分が非常に多かったです。

それから、何かするとおじさんに白い目で見られるなど、おじさんの存在も一つのキーワードになっていて、これに関して私は、中高年男性の自殺率の話なども聞いていて、女性に比べてコミュニケーション能力の弱い男性の弱さなど、他人事とは思えず、一人だけ複雑な思いになっておりました。

若い女性の自分達の強みとして、行動力!柔軟な発想!明るさ!などがあがって、すごくたくましさを感じながらも、私からは、無理に男性社会に馴染もうとしなくても、明るく、楽しく、自分達で行動を起こせば、みんなついて来るのではないかと提案しました。


講師の方のお話だけでなく、交流会などを通しても、いろいろな農業の話を聞くことが出来て本当に有意義でした。現代農業は問題が非常に多いので、これからは、もっと女性特有の発想や、若い人が柔軟にのびのびと活動できるような環境も必要ではないかと感じました。

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